写仏の会を開きました

2021年12月19日(日)15時から17時まで、コロナ感染症対策をした上で、写仏の会を開きました。

ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。


今回の写仏は、「伐折羅大将(ばさらだいしょう)」です。

皆さんよくご存知の薬師如来(やくしにょらい)、薬師さんを守護する十二神将(しんしょう)のうちの一人です。


奈良の新薬師寺に伝えられている国宝の伐折羅大将の像がモデルになっていうようです。

この伐折羅大将のような様相の神将がほかにも11人そろっていて、薬の壺を持っている同じく国宝の薬師さんとともに安置されています。


この伐折羅大将は守護神で、薬師さんを信仰する人びとを護ってくださる存在ですが、剣を見ると、私はどうしても暴力を想像してしまいます。


私は三人の子どもたちに恵まれて、今子育て真っ最中ですが、子どもたちに非暴力の生き方を毎日繰り返し繰り返し伝えています。


子どもは自分を表現する言葉がわからなかったり、どのように相手と交渉したらいいのかわからなくて、思わず手が先に出てしまうことがたくさんあります。


それはわざとではなく、自分を表現する言葉を習得して使いこなせるようになれば直ります。

ただ、言葉を習得したり、使いこなせるようになるのに時間がかかるので、教えるほうは忍耐を要します。


「どんな理由があっても相手をたたいてはいけない。」


何度も何度も伝えても、なかなかわかってもらえないと私もイライラしてしまいますが、そこで怒っても誰も幸せにならないと思って、ぐっと飲みこみます(笑)


とても地味で目に見えて成果が形になりにくいことではありますが、手を出す代わりに「ママ~!」と呼んでもらえるようになっただけで大きな進歩!! 子育ての大変さはまだまだ続きます。


虐待が世の中で問題になるようになってしばらく経ちましたが、日本だけでなく、世界中からも暴力がなくなることを切に望みます。


暴力で相手をねじ伏せる時、ねじ伏せたほうは満足しても、ねじ伏せられたほうは心に傷を負います。

自分の思いを満足させるために、言語道断で相手をねじ伏せる行為は、日本に限らず世界中にあふれています。

おそらく暴力に訴える人は、暴力を是(ぜ)とするところがあるのでしょう。


たたかなければわからない。

話し合っても話を聞かない。


世界中で起こっている戦争や暴力の連鎖は、自分の思いを言葉で表現し、相手の言い分を聞き、じゃあどうしたらお互いに納得できるところにもっていけるかという対話を放棄している結果ではないかと思います。


なぜ人の話が聞けないのか?

それはおそらく、その人が誰かにちゃんと話を聞いてもらったことがないからではないでしょうか。


私は幸運にも親としてのご縁をいただきました。

これ以上、人の話が聞けないような暴力に訴えなければ自分を表現できないような人は生み出したくない。

子どもたちには、きちんと言葉で自分を表現し、相手と対話する人に育ってほしい。

子育ては世界を救う。

そんなことを思いながら、できる限り子どもたちの声に耳を傾け、対話していきたいと思う今日この頃です。


さて、次回の写仏の会は、2022年1月16日(日)15時からです。

皆さまのご参加をお待ちしております。


<次々回以降の日程>

2022年2月20日(日)15時から

3月6日(日)15時から

4月以降は決まり次第お知らせします。

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