2021年2月21日(日)コロナ感染予防対策をした上で、写仏の会を開きました。
客殿の工事が始まりましたので、本堂で机と椅子で行いました。
今回は毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)です。
毘盧遮那仏は華厳経(けごんぎょう)に出てくる仏様で、前回写仏した釈迦仏(しゃかぶつ)、お釈迦様のことです。
奈良の大仏は、この華厳経に基づく毘盧遮那仏の世界観と同じように、自身の支配を広げ確固たるものにしようとした聖武天皇が建てた仏様として有名です。
ということで、前回同様に螺髪(らほつ)部分がけっこう細かくて大変でした。
自分では集中しているつもりでも、次々とやってくる雑念が生まれては消え、生まれては消えて、なかなか集中力を保つのが難しかったです。
仏教徒が覚りを目指して日々積み重ねる修行を八正道(はっしょうどう)といいますが、そのうちの一つに「禅定(ぜんじょう)」があります。
仏教徒は、何かをしながらも「心ここにあらず」ではなくて、何事にも集中して行い、質の高い時間を過ごすことを大事にしていきます。
雑念が生まれることは悪いことではないので、雑念が生まれないように努力をしても難しいですが、雑念が生まれてきている今の自分をよく観察することが大切であるといいます。
目の前にある仏様の姿をただなぞっていくだけの単純な行いの中でも、自身の散り乱れる心への気づきがありました。
客殿の建築は様々なことを考えなくてはならないので、頭を悩ませることも多々あります。
子育てと建築とを同時に進めようと思うと、心のバランスを保つのは大変で、こういう静かな時間があることで乱れたバランスを何とか整えています。
次回は、3月28日(日)15時からの予定です。
ぜひご参加ください。
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