2022年1月16日(日)15時から17時まで、コロナ感染症対策をした上で、写仏の会を開きました。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
今回は、かの有名な金剛力士像(こんごうりきしぞう)です。
奈良の東大寺(とうだいじ)にある阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)の二人の金剛力士像が有名ですが、お寺の中にある仏(ぶつ)や菩薩(ぼさつ)を入口で守るという役目があり、悪が入り込むのを防ぐために、入口の両脇に立っている姿になっています。
もともとはインドの神様だったものが、日本の仏教に取り込まれて守護神となりました。
一人だった神様が、入口を守るようになって両脇に安置するべく、二人のかたちになったようです。
「阿吽(あうん)の呼吸」という言葉は、この二人の金剛力士像から由来していて、私たちも日常の中で使う言葉ですね。
写仏として二人を仕上げるのはけっこう大変でした。
仏像として迫力抜群で、とても魅力的な存在ですが、いざ描くとなるとけっこう細かいです。
その筋肉の感じや、浮き出た血管の部分がたくさんあります。
しかも二人いますので、集中力を要しました。
さて、皆さんは日常の中で、阿吽の呼吸で誰かと何かをする場面はありますか?
私の子どもたちは少し発達に遅れがあるので、まわりのお友達にできることもうちの子どもたちにはできないことがあります。
簡潔な言葉で繰り返し説明する必要のあることが多く、阿吽の呼吸で何かをする場面はまったくありません(笑)
学校や幼稚園では先生やお友達と何とかやり取りをするので一生懸命なので、家に帰ってくると集中力を使い果たして、良い言い方をすれば「リラックス」、悪い言い方をすると「自己中心」になります。
安心して素(す)の自分を出しているのですが、一人ひとりやりたいこともバラバラで、お互いに言いたいことを言いあって、結局いつもケンカになります(笑)
私自身も、何度も送り迎えしていたり、合間に仕事をしていたりして疲れてきているので、「頼むから言うことを聞いてくれよ…」と思うわけです。
だから子どもたちが眠りにつく頃には、私もへとへとで、寝かしつけているところが、一緒に朝までそのまま寝てしまうこともよくあります。
子どもたちと阿吽の呼吸で何かができるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうです…。
次回の写仏の会は、2月20日(日)15時からです。
次々回は3月6日(日)15時からの予定です。
久しぶりの方も、初めての方も、お待ちしています。
お申込みはメールでどうぞ。
welcometonensokuji@rainbow.plala.or.jp
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