2021年4月18日(日)15時から本堂にて、写仏の会を開きました。
今回も多くのご参加をいただきありがとうございました。
今回は写仏と写経に取り組みました。
写仏は地蔵菩薩(じぞうぼさつ)、写経は親鸞さんの著作である「正信偈(しょうしんげ)」の写本です。
まずお地蔵さんからですが、古くから子どもを守ってくれる存在として皆さんから親しまれています。
死後の世界で、次の生まれ変わり先が決まるまでの49日の間に、白い着物に草履を履いて六文銭を携えて死出の山(しでのやま)を越え、三途の川(さんずのかわ)までやってくると、大人は川を渡るわけですが、幼くして死んだ子どもたちは、賽の河原(さいのかわら)で石を集めて塔を作り、仏や親を供養しようとします。でも作ると鬼がやってきて崩されてしまい、また作ると崩されます。悲しくて泣き叫んでいると、そこに現れるのが地蔵菩薩で、鬼を追い払って塔を作るのを手伝ってくれると言われています。
密教や禅宗の寺院には、地獄の救済者としてお地蔵さんの仏像を伝えているところが多いのだそうです。
ちなみに、阿弥陀さんを信仰している浄土真宗の門徒は、来迎(らいごう)がありますので、次の世界に生まれ変わることなく、死出の山に登ることもなく、浄土への直行便(来迎のことです)にのって浄土へと導かれ、そこで永遠の寿命を賜ります。ありがたいことです。
さて、写仏についてですが、今回のお地蔵さんは衣の線がたくさんあって難しかったです。(毎回難しいとコメントしてますね)しかも髪の毛のない、つるんとした頭がまた難しいのです。
首のしわが太くなってしまって、マサイ族の皆さんが付けている首飾りのような感じになりました。
精神を集中するというのは、大変です。
時間が少し余ったので、正信偈の写本にも取り組んでみました。
前回、はじめから書き始めて、手に墨がついて失敗したので、ルール違反ですが後ろから書くことにしました。
書いていて気が付いたのですが、この写本は漢字が旧字体を使っていて、普段書き慣れない漢字がたくさん登場します。
でも写仏の時とは違って、ハネとかハライなどの強弱が付けられるので、筆づかいはやりやすかったです。
だいたい皆さんが終わった頃に、雑談をして終了となりました。
次回は5月16日(日)15時からです。ぜひご参加ください。
以下に次々回以降の予定を書いておきます。初めての方もお待ちしております。
6月20日(日)15時から
7月25日(日)15時から
8月8日(日)15時から
9月5日(日)15時から
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