2025.04.06 06:11春彼岸会兼永代経法要が勤まりました皆さんこんにちは。去る3月20日春分の日に、本年度の春彼岸会兼永代経法要が勤まりました。お参りいただいた皆さま、またお手伝いいただいた皆さま、有難うございました。勤行の後、ご法話では、昨年に引き続き親鸞さんの書かれた「正信偈(しょうしんげ)」をご一緒に学びました。正信偈の原文を一語ずつ意味を確認しながら現代語に訳していきます。初めての参加の方も多いので、前回までの復習をしてから始めるようにしています。今回、阿弥陀仏(あみだぶつ)のお話と、お釈迦様のお話の前半部分が終わりましたので、次回は後半部分のインド・中国・日本のお坊さんたちがどのように浄土教の教えを伝えてこられたか、親鸞さんがどのようにその先達たちを仰いできたのか、を学んでいきます。ご法話の後はお...
2025.02.19 11:24帰敬式のご案内皆さま、こんにちは。本日は帰敬式(ききょうしき)のご案内です。仏教で広く使われている仏教徒の名前は「戒名(かいみょう)」ですが、浄土真宗では「法名(ほうみょう)」と言います。法名は、葬儀の際に故人に授ける印象が強くありますが、仏教の教えを聞きながら仏教徒として人生を生きていきたいと思われた時には、生前にいつでもお名前をいただくことができます。住職である私も法名を持っています。御葬儀の時、表白(ひょうびゃく)という、儀式を勤める住職が故人の法名を読み上げながら、参列されているご遺族の皆さまに浄土の教えに出遇ってほしいという願いがかけられていることを確かめる文章を拝読します。その最後にいつも私の法名をもって敬って申し上げるという流れになっています。何を頼り...
2023.11.11 11:45報恩講が勤まりました皆さま、こんにちは。2023年11月3日(文化の日)に、今年の報恩講を無事勤めることができました。ご参拝いただきました皆さま、ありがとうございました。天候に恵まれて、例年通り多くの方にお参りいただきました。お斎を何とか復活させたかったのですが、準備が整わず、今回も見送ることになりました。来年はゆっくりとお斎を楽しんでいただけるようにしていきたいと思っています。配膳や片付けなどお手伝いいただける方は、ぜひお声がけください。
2022.12.04 12:11助けてと言えない社会(ブログ)最近、ジェンダーに関するニュースを読む機会が多くなりました。私自身が、お坊さんの世界でマイノリティだから、どうしても気になる問題です。性暴力、性自認、経済格差、生理の貧困、トイレ、生きづらさ、自己実現、ワークライフバランス、夫婦別姓、言葉、外見、洋服など、様々な視点からの意見を読むことができます。その中でいつも感じるのは、「あるがままの自己で生きることができない窮屈さ」です。これは男や女というような性別だけではなく、学校や職場、あらゆる社会の中で、それが起こっています。自己責任というメッセージが社会全体にばらまかれていて、自分のことは自分でやらなければならないという圧力があります。収入が少ないのも、能力が低いのも、自分の責任で、努力が足りないからだ、と...